子供の体力・睡眠不足をカバー?「栄養ドリンク」のリスク

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栄養ドリンクやエナジードリンクは、昔からテレビCMやコンビニなどで見かけることがあります。昔は二日酔いのサラリーマンが会社に行く前に飲むような茶色の小瓶のイメージがありましたが、今はおしゃれなデザインのパッケージで味の種類も多く、OLや学生の間でも人気が定着しています。

しかしその一方で、多量に飲むと体に危険を及ぼすという報道も耳にします。そんな栄養ドリンクの中には「子供用」と言われるものあり、子供の中には毎日服用している子もいるようです。忙しい現代の子供は疲れていることも多いのですが、子供が栄養ドリンクを飲むことは本当に良いことなのでしょうか?

1.子供は栄養ドリンクを飲むべきか?

ドラッグストアに行くと、小児用風邪薬や栄養ドリンクの陳列棚に「小児用ドリンク」というものが並べられています。これはいわば子供用の栄養ドリンクであり、見た目も大人用の栄養ドリンクと似ていています。飲むととても元気になれるような印象があり、ラベルに書かれてあることも健康に良さそうなことばかりです。子供は栄養ドリンクを率先して飲んだ方が良いのでしょうか。

1-1.子供用栄養ドリンクのメリット

大人が飲む栄養ドリンクを、子供に飲ませることに抵抗がある人は多いようです。理由は「カフェインが入っているから」、「医薬品でもあり、子供が飲むことは何となく身体に悪そう」、といったことがあります。

しかし子供用の栄養ドリンクには基本的にカフェインは含まれていません。そればかりでなく、商品によっては「ビタミン配合」、「カルシウム入り」、「アミノ酸配合」とあります。これらの栄養は子供の成長にとって必要なものであり、むしろ率先して飲ませた方が健康的になれるようなイメージがあります。そうなると子供がいる家庭は、子供用の栄養ドリンクを常備しておいた方が良い気もします。

1-2.一方でこんなデメリットも

しかし子供用の栄養ドリンクは、子供が飲みやすいようにとても「甘い」のが特徴です。大人用の栄養ドリンクに比べると糖分が控えめだったり、虫歯になりにくい甘味料を使っていたりすることもあります。それでも1本を飲むと結構な量の砂糖を摂取することになり、お腹が張って食欲がわかないといったこともあります。

また栄養ドリンクにはビタミンB1が含まれており、これが糖質をエネルギーに変えて脳を活性化させ、結果的に「元気になった」と思わせる効果があります。しかしこの効果は長く持続しません。ドリンクとして摂取した栄養素は腸からの吸収も早く効果が表れますが、尿から排出されるスピードも速いのです。

そのため栄養ドリンクで元気になれるのはあくまで一時的なものです。毎日飲んでいるから身体は常に元気だというのは、間違った解釈です。いくら家庭に常備しておいても、必ずしも子供の成長に良いとは言い切れないでしょう。

2.子供と栄養ドリンクの適切な関係

子供用の栄養ドリンクでも、毎日子供に飲ませるのはあまり良くないことが分かりました。しかしそれでもドラッグストアに行けば子供用の栄養ドリンクがたくさん並び、風邪を引いたときなどは薬剤師から飲むように勧められることもあります。子供に栄養ドリンクを飲ませた方が良いときはあるのでしょうか?

2-1.風邪のときは飲ませるべき?

子供用栄養ドリンクのラベルを見ると、「病中病後の栄養補給に」などと書かれていることが多いです。これはドリンクにビタミンB1や朝鮮人参、甘草などの生薬が入っているものもあり、疲れた身体に栄養を与え疲労回復効果が期待できることもあるからです。

風邪で食欲がないとき、身体が弱った時など、一時的な栄養補給として子供用栄養ドリンクを飲ませるのは良いかもしれません。しかし栄養ドリンクはあくまで一時的に元気を与えるものであり、薬ではありません。飲ませたからと言って病気が早く治るわけではないのです。

また先ほども述べた通り、栄養ドリンクは糖分が高いので飲んだ後はそれだけでお腹がいっぱいになってしまうこともあります。風邪の時はまず安静にし、栄養ドリンク以外の食事でも積極的に栄養を取らせるよう配慮しましょう。

2-2.塾の前に毎日1本!?

これは最近見聞きして驚いたことですが、夏休みの間に進学塾で毎日10時間勉強する知り合いの子は、「疲れるから」「眠いから」といった理由で毎日栄養ドリンクを飲むそうです。

体も大きく12歳ということで、栄養ドリンクの中でも有名なオロナミンCを毎日飲んでいます。このドリンクは一応15歳以上推奨とされていますが、親自身も子供のころからよく飲んでいたこともあり、本人も飲んだ方が勉強がはかどると言って聞かないため毎日飲ませてしまうそうです。

オロナミンCはどちらかと言えば栄養ドリンクよりも清涼飲料水に近い飲み物であり、12歳の子供が飲んでもさほど悪影響はないでしょう。しかし1本につき「角砂糖5つ分の砂糖」、「カフェイン18mg」といった気になる成分も含まれています。いくら飲んだ方が勉強がはかどると言われても、毎日このドリンクを子供に飲ませるのは辞めておくべきではないでしょうか。飲まないと気が済まないと本人は言っていますが、カフェインの影響もあるかもしれません。

2-3.カフェイン中毒で死亡例も

カフェインと言えば最近ちょっと怖いニュースが話題となりました。2011年から5年の間に調査を行った結果、カフェイン中毒で救急搬送された人が101人、そのうち3人が亡くなっていることが分かったのです。

カフェインはコーヒーや緑茶にも含まれていますが、これらで急性中毒になる可能性は1時間で8杯以上飲んだ時であり、通常ではあまり考えられません。では搬送された人のカフェイン中毒の原因は何か、それは眠気覚ましや滋養強壮をうたう「栄養ドリンク」です。数時間で7本ほど服用してしまうと、カフェイン中毒になる可能性があります。子供がこれほどの本数を飲むことはまずないでしょうが、体の小さな子供は大人よりもカフェイン作用が強く、少しの量でも何かしら影響を受けることもあります。大人用の栄養ドリンクを子供に与えるのは絶対に辞めておきましょう。

3.体力回復は睡眠と食べ物からの栄養補給を

そもそも子供用であれ大人用であれ、多くの栄養ドリンクには「ふだんの生活で栄養、睡眠をしっかり取りましょう」といった注意書きのようなものが書かれています。

栄養ドリンクは疲れているとき、風邪を引いたとき、仕事でもう少し頑張らないといけない時などに飲むと、元気になれるようなイメージがあります。しかしあくまでも飲むことで「効果に期待ができる」と言っているだけであり、確実に疲れが吹き飛ぶ、絶対に眠くならないということはありません。身体を元気にするには普段からの食生活と十分な睡眠を取ることが欠かせないのです。

3-1.栄養ドリンクは元気の前借り

栄養ドリンクにはビタミンや生薬などが含まれ、飲むと一時的に身体がスッキリし、元気になれるような気がします。実際に身体への影響も液体成分が胃腸に吸収された時点で効果を発揮しますが、尿で排出される時間も早いため、元気だと実感できるのは実は長時間ではありません

また「これを飲めば大丈夫だ」という暗示からも影響が出るようです。「プラシーボ効果」が有名ですが、茶色の小瓶を見て飲むだけで、自分自身に元気が出ると暗示をかけている場合もあります。そういった意味では栄養ドリンクを飲むことは良い影響もありますが、結局のところ体調が改善されるのは一時的なものと認識しておいたほうが良さそうです。

プラシーボ効果とは、実際には薬効成分を含まないものを薬だと偽って投与された場合でも、病状が良好に向かうような治療効果を言います。参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%BD%E8%96%AC

3-2.手作りの栄養ドリンクはいかが?

お子さんに市販の栄養ドリンクを飲ませるなら、家庭で作ったオリジナルの栄養ドリンクはどうでしょうか。市販品のようにビタミンや生薬を混ぜるといったことは難しいですが、栄養価の高い野菜や果物を混ぜたスムージーは栄養ドリンクよりもビタミンが豊富であり、余計な添加物も入っていません

また豆乳とはちみつを混ぜたもの、牛乳ときなこなど、オリジナルで作ったドリンクはカルシウムやタンパク質も豊富で市販の栄養ドリンクに引けをとらない飲み物です。「栄養ドリンク レシピ」で検索するとたくさんのレシピが出てくるので、自分の家庭に合わせたオリジナル栄養ドリンクをぜひ作ってみましょう。

まとめ

子供用の栄養ドリンクは、風邪を引いたときに飲ませると一時的に元気になることもあります。食欲がない、水分がなかなか取れない、本人が栄養ドリンクを飲みたがっている時はサポート飲料として飲ませることも良いでしょう。

しかし栄養ドリンクで得る効果はあくまで一時的であり、元気の前借りだと認識しておきましょう。子供が疲れている、元気がないといったときはドリンク剤に頼らず、十分な睡眠と食べ物からの栄養補給を与えてあげることが一番です。大人も栄養ドリンクを飲めば何もかも解決できるといった考えはやめ、疲れているなら普段の生活をまずは見直してみることが大切です。

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