子供の発熱、体調不良…それでも母親は仕事を続けるべきか

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働く親が増えてきている現在、昔と違い専業主婦がいる家庭は減り、母親も仕事を持つ家庭が増えてきました。結婚して出産をしても正社員として働き続ける女性も徐々に増えてきており、育児=女性の仕事という考えも徐々に変わりつつあります。

しかしそうは言っても欧米に比べると日本の母親が働く環境はまだまだ過酷と言われており、仕事に家事に子育てに追われ、結局仕事を辞めてしまう女性がいるのも事実です。今回は子育てをしながら仕事をすることの現状や、どうしたら母親が働きやすくなるのか具体的な例を考えてみました。働くお母さん、必見です。

1.働きながら子育てすることの難しさ

shutterstock_15720759818歳未満の子供がいる母親が働く割合は、いまや総世帯の7割に上ると言われています。しかしその多くがパートなどの非正規労働であり、正社員として働く母親は総世帯で見るとたったの1割です。(厚生労働省 国民生活基礎調査の概況より)これは子育てをしながら正社員として働くことがいかに大変かを物語る数字です。

1‐1.乳幼児期は子供の発熱との闘い

保育園が足りないという問題は10数年前から言われるようになり、今では多くの自治町村が対策に乗り出しています。そのおかげで希望者はほぼ100%保育園に子供を入れることができる自治区も増えてきました。

しかし保育園は、あくまで「健康な」子供を受け入れる施設です。発熱や体調不良が出た場合は他の子供にうつす危険もあり、ほぼすべての保育園が体調不良の子供はその日は預かってくれません。

乳幼児期と呼ばれる0歳から5歳までの時期は、人として最も多く体調を崩す時期です。発熱や体調不良を繰り返すことで身体の免疫を付け、大人に成長しているのです。多い子では月に10回ほど発熱を繰り返す乳幼児もいます。

1‐2.子供の発熱=仕事を休まなくてはならない

このように発熱や体調不良を繰り返す乳幼児がいる場合、なかなか仕事を続けるのは難しいのが現状です。

発熱すると、保育園からお迎えに来てくださいと連絡がかかってくる。夫や両親に頼める人は預かりをお願いできますが、それも厳しい場合は自分が仕事を早退したり休んだりして対応しなくてはなりません。

それが月に何度もあると、さすがに会社からも「明日は本当に大丈夫なの?」と嫌味を言われたりします。結局そうした現状に耐え切れず、離職したり、職場を変えたりする母親がとても多いのです。会社も悪くはないのですが、乳幼児期の子供がいる母親に対してはもう少し企業側も配慮してほしいものです。

1‐3.男性の長期労働時間=母親は働きにくい

そもそも日本は女性が働きにくい国と言われています。その理由の1つに男性の長期労働時間があります。

母親の労働が一般的なフランスでは、男性の法定労働時間は週35時間です。多くの人がこの時間を厳守しており、急な早退や欠勤に対しても子供に関することなら柔和に対応してくれるといいます。それに比べ日本の場合法定労働時間は週40時間ですが、実際は子育て世代男性の平均的な労働時間は週60時間近くに上ります。

このような状況では子育てに関わる時間も持てず、子供が発熱をしても父親が仕事を早退したり欠勤したりすることはなかなかできません。子供に関することはすべて母親にのしかかってしまい、そのうえで仕事を続けるのはとても大変なのが分かります。

2.親が働くことのメリット

shutterstock_266205218働く母親の議論になると、どうしてももっと働きやすくなる環境を求めたり、子供に我慢をさせているのではないかと悲観的な話になったりします。

しかし親が働くことで子供にもたくさんメリットがあります。ここではちょっと視点を変えて、母親が働くことで得られるメリットについて考えてみましょう。

2‐1.経済的にゆとりができ、イライラが減る

子育ては大変お金がかかるものです。働く母親の多くは「経済的理由」のもと働いています。特にシングルマザーとして働く母親は、生活のすべてが自分の収入に関わっていますから働かなくてはいけません。

しかし父親も働いている家庭の場合、母親は働かなくても最低限の生活はできる家庭が多いようです。それでも働くのには生きがいや楽しさといった理由もありますが、多少経済的にゆとりができるメリットがあります。

子供がいるのに生活が精一杯で、なんの娯楽も与えることができない。そうした生活は心にゆとりがなく、日々イライラしてしまうかもしれません。自分が働くことでたまには旅行やレジャーに行くことができるなら、子育ても楽しいものになり、子供ものびのびと育つことができます。

2‐2.イキイキした親の存在は子供にとってもうれしい

親が好きな仕事をイキイキとしている姿は、子供にとっても将来の目標や夢につながります。

多くの親はどうしても子供に良い学校に入ってもらいたくて勉強を必死にさせます。しかし最終目的としては「やりがいのある仕事」に就いてもらうことでしょうそのとき親が「仕事は楽しい」というふうに毎日イキイキと働いていたら、自分も将来は楽しい仕事に就くため勉強を頑張ろうという気になるでしょう。

また母親が働いている家庭の娘は、結婚してからも働く人が多く収入が高めになると言われています。そして息子は、将来奥さんを助け家事や育児にも積極的になるというデータもあります。(ハーバードビジネススクール研究結果より)

2‐3.子供がかわいそう…は大人の勝手な考え

小さな子供が熱を出して苦しんでいるのに、母親は他人に預けて働いている。それはかわいそう!…このような意見、よく見聞きしますよね。

しかし専業主婦の人だって、子供が発熱中24時間抱っこしているわけではありません。多くの場合医療機関に行き、薬を飲ませ、寝かせて様子を見ているだけです。他人に預けた場合でも同様のことをしているのですから、何が悪いのでしょう?

母親が正社員として働いている現状を、大人になったときに恨んでいる子供は少数派です。むしろ、自分を育ててくれるために働いてくれた母親に感謝している子供の方が圧倒的に多いのです。母親が働くにはいろいろと弊害がありますが、あまり罪悪感を持たず、自信を持って仕事をしましょう。

2-4.過保護な親が多いのは専業主婦!?

これはある教育関係者が以前話していたのですが、モンスターペアレントと呼ばれるやや問題のある母親は、実は専業主婦が多いと言っていました。特に子供に過干渉な過保護な母親の多くは専業主婦だそうです。

もちろん専業主婦を悪く言うつもりはないのですが、そうした親の場合、自分の時間を子供に充てる割合がとても多く過干渉になってしまうようです。一方仕事を持つ母親は仕事に家事に育児とあるので、子供のへの接し方も過度になることが少ない、バランスの取れたお母さんが多いようです。子供のことでちょっと悩みすぎているお母さんは、仕事というやりがいを見つけても良いのかもしれません。

3.子育てをしつつ、働きやすい方法を考えよう

shutterstock_493482775母親が正社員として働くにはまだ社会的理解が少ないのが現状ですが、それでもいろいろと工夫して状況を打破しているお母さんもたくさんいます。ではどうすれば働きやすい環境を自分で作れるのか、具体的な例を見ていきましょう。

3-1.頼れるママ友と、仕事仲間を見つける

核家族化が進んでいる現在、子供を見るのは夫婦だけという家庭も少なくありません。しかも残業続きの夫は頼れないという話もよくあります。そこで頼れるのが自分の周りにいる人です。よく頼れるママ友に子供を預かってもらうという話もあり、近所づきあいはとても大切です。

しかし最も大切なのは「職場に味方を付ける」ことです。子供の体調不良で欠勤や早退をするとき、一人でも「大丈夫だよ」と言ってくれる味方がいれば、どんなに心強いでしょう。その味方になってくれる人は多くの場合同じ子育て世代か、子育て経験者が多いようです。

味方をつけるには、その人が困っていた時に助けることも必要です。相手も子育て世代で仕事に支障が出るときがあれば、代わりに自分が対応できるときはフォローを行いましょう。いつも頼りっぱなしの関係は長続きしません。お互いに助け合い、自分のフォローをしてくれる人の存在は仕事を続けるうえで大変重要です。

3‐2.病児保育サービスを利用しよう

保育園が増えているのと同様に、わずかですが「病児保育」といったサービスも増えてきました。これは病気になった子供を母親の代わりに家で看病してくれたり、小児科などに併設された病児を預かってくれたりする施設を言います。

自治体が運営しているところは少なく、民間が多いため料金が高いなどのデメリットもあります。しかしもうこれ以上会社を休めない、どうしても大事な会議があるといった時の救世主です。

多くの病児保育は事前登録制となっています。いざというときのために、自分の近隣にはどのような病児保育サービスがあるのか事前に調べておくと良いでしょう。

3-3.稼いだお金で時間を買うのもアリ

母親の離職理由として多いのが、「家事も育児も仕事もしなければならない」ということがあります。仕事を終えてからは保育園のお迎え、帰宅してからは家事が待っています。日々の生活の忙しさに追われ、余裕がなくなり精神的に追い詰められてしまうのです。

そんな時は思い切って「家事代行サービス」などを利用してみるのも手です。高齢者が利用するイメージがありますが、最近ではフルで働く共働き世帯の利用が増えています。帰宅するまでに夕食の準備や洗濯などの家事をサービスに終わらせてもらうと、自分の時間もできて子供と向き合うこともできます。毎日の利用はコストがかかりますが、週に一回程度自分の時間を作る日を決めて利用するのも良いでしょう。

4.まとめ 今の働き方が将来母になる子供の働き方へとつながる

残念ながら今の日本の社会では、小さな子供がいる母親が正社員として働くにはまだまだ弊害が多いようです。

しかし数十年前に比べると、女性の働く環境はだいぶ良くなっています。セクハラや男尊女卑といった考えは徐々に少なくなり、女性は結婚して子供を生むのが当たり前という風潮もだいぶなくなってきました。これはそうした問題に立ち向かってくれた、女性を中心とした過去の先人が努力してくれた結果と言えるでしょう。

同様に、今はまだ正社員として働く母親が厳しい現状にありますが、働く女性が増えることにより社会も徐々に変わっていくことでしょう。まさに自分の子供が働くころには、もっと母親が働きやすい環境になっているかもしれません。そのためにも働く母親は自信を持って自分の仕事と向き合うことが大切です。

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