学童保育を待ちわびる待機児童、親たちの一日の流れとは?

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待機児童 少子化

待機児童問題として「学童保育」を待ちわびる世帯が多いのもご存知でしょうか。

保育園と違いすでに小学生ということからあまり世間では知られていないことが多い、学童の待機児童問題。しかし学童保育に入ることのできない子供たちは日々孤独と戦い、その親たちもまた仕事を続けるべきか苦しんでいます。

ここでは学童に入れない子供を持つ、シングルマザー、共働き夫婦、
パートで働く主婦の生活パターンやそこにある問題についてご紹介します。

最も過酷な状況!?シングルマザーの待機児童とは

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自分一人で子供を育てなくてはいけないシングルマザー。近くに頼れる親戚などがいれば働きやすいでしょうが、待機児童である子供を一人で育てなくてはいけない状況では生活は大変過酷なものになります。

子供にはただですら片親でさみしい思いをさせているのに、自分が働かなければ子供を育てられない。その結果子供に孤独を感じさせ、かわいそうと思いつつ働くシングルマザーが多いのです。

働かなくては生活することもままならない

現在シングルマザーと呼ばれる母子家庭が増えており、その数は100万世帯を超えています。理由としては90年代のバブル崩壊後、経済が不安定になったことにより「離婚率」も上がってきました。雇用が不安定になったことから様々ないさかいが生じ、子供を抱えたまま離婚する人が増え、シングルマザーが増えたとも言われています。

ただでさえ雇用が安定していない世の中なのに、女性が子供を抱えて働く環境はさらに劣悪です。正社員として職を得ても、子供の体調不良により仕事を休むなどの状況が続くと企業からの打ち切りに会い、多くのシングルマザーが非正規雇用者と言われています。

子供一人を養っていく生活費は、住むエリアや環境などにもより違ってきますが月に低くても15万円程度は必要でしょう。しかし非正規雇用で働くシングルマザーは、その月収を稼ぐことができない場合も多いのです。

まさに朝から晩まで働いてもすべて生活費に取られてしまい、貯金をすることもままならない。そうしたことから自分の実家に協力を得て生活をするシングルマザーが多いのですが、親族に頼ることのできないシングルマザーは、日々仕事と子育てに追われながら過ごしているのが現状です。そんな状態で待機児童を抱えていたら、どのような生活になるのでしょうか。

待機児童を抱えるシングルマザーの一日の流れ

では待機児童を持つあるシングルマザーの一日を見てみましょう。小学校一年生の息子を抱えるAさんの場合です。

午前5時起床 朝食準備 洗濯物などの家事

午前6時半 子供を起こす 朝食

午前7時 子供より先にパート先に出勤

午前8時 子供が学校へ登校

午後2時半 子供が帰宅 宿題を済ませ外遊び

午後5時 子供が帰宅 洗濯物を入れるなどの家事手伝い テレビ観戦 テレビゲーム

午後6時 Aさんの仕事が終わり、買い物をしながら帰宅

午後7時30分 帰宅 子供と一緒に夕食

午後8時30分 お風呂 学校準備 宿題のチェック

午後9時30分 子供は就寝 Aさんは明日の夕食づくりや家事

午前12時 Aさん就寝

シングルマザーこそ学童保育が絶対に必要

このような一日の流れを見ると、子供は早寝早起きをし、Aさんも割と健康的な生活を送っているようにも見えます。

しかし子供が帰宅し、母親を待つ時間は少なくても1日5時間です。一緒に遊んでくれる友達や預かってくれる知人がいれば良いのですが、一週間のうち少なくても2日は一人でゲームをしながら母親の帰りを一人ぼっちで待っていると言います。

また多忙なAさんにとって、帰宅してから子供の宿題を見たり、食べ散らかしたおやつの後片付けをするのは大変なストレスだと言います。そして親のいない間に過食に走ったり、知らない間に勝手にコンビニでお菓子を買っていたりすることもあり、教育の面でも安全の面でも、やはり小学校低学年の子供が長時間家に一人でいるのは危険だと言えるでしょう。

保育園ではシングルマザーを優遇してくれる自治体が多いのですが、学童となると学童保育そのものを行っていない自治体もあります。シングルマザーにとって待機児童を抱えるのは切実な問題と言えます。

学童保育にもっとも多い、共働き夫婦

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学童保育を利用する家庭では、共働き夫婦が目立ちます。保育園を利用し働き続けていた親が、小学校になったら学童を利用し、子供を預けて安心して働くことができるのです。

しかしこの学童がまだ導入されていない自治体もあり、いきなり小学生になったら子供にカギを渡して長時間留守番させなくてはいけない現状もあるようです。

学童保育があるからこそ働ける

現在学童保育を利用する多くの家庭が「共働き」と言われています。結婚を機に仕事を退職せず、子供が生まれても保育園を利用し、小学校になってからは学童を利用し働きづつける保護者が徐々に増えてます。

保育園では朝8時から夜の9時頃まで預かってくれる場所も多いのですが、自治体の学童の場合は18時といったことが多く、夫婦のどちらかが仕事を早めに終わらせて子供と家で過ごす時間を作る工夫が必要です。

しかし18時まで預かってくれる学童があるからこそ夫婦ともに働けるのであり、学童がない待機児童を抱えている場合、想像よりはるかに大変な現状が待ち構えているようです。

待機児童を抱える共働き家庭の一日

ではここで、待機児童を抱える共働き夫婦の一日を見てみます。Bさん夫妻は近所に頼れる親戚もおらず、夫婦で働きながら一人の子供を育てています。

午前5時 妻起床 家事 朝食準備

午前6時 Bさん起床 朝食

午前7時 子供が起床 朝食 Bさん出勤

午前8時 子供が登校 母親も一緒に出勤

午後2時半 子供が帰宅

午後3時半 子供が習い事へ

午後5時 習い事から子供が帰宅 家で留守番

午後7時 母親が帰宅 子供の宿題を見ながら夕食準備

午後8時 二人で夕食

午後9時 子供が入浴 母親は洗濯物などの家事

午後10時 子供就寝

午後11時 Bさん帰宅 夕食

午前1時 夫婦就寝

 

待機児童になった場合、どちらかが仕事を辞めるべき!?

待機児童を抱える共働き夫婦の一日を見てみると、妻に大きな負担が掛かっているのが分かります

実際のところ家事も子育ても仕事もしなくてはならないBさんの妻はいつも疲れており、夫婦でも喧嘩が絶えないそうです。父親のBさんは管理職に就いたばかりであり、どうしても仕事優先で家事や育児に協力できないのが現状です。

一見待機児童問題が妻の負担と関係あるようには見えないかもしれません。しかし子供が一人家で待っていることを考えると、母親は早く帰ってあげたいことから無理に早めに帰宅し、職場にも迷惑をかけているのは否めないと言います。

またやはり帰ってからも子供の宿題を見たり学校準備の手伝いをすることが大きな負担になっているようです。そして子供が一人でさみしい思いをさせないように、毎日習い事や塾にいれていることも子供の自由を奪うようで悩ましいと話していました。

Bさん夫妻は現在、妻が正規の仕事を辞めて非正規の仕事に変えようか真剣に悩んでいます。学童保育を利用できないことが、仕事を辞めなくてはいけない状況につながることにもなってしまうのです。

パート主婦も積極的に学童を取り入れたい

学童保育 待機児童パートタイムで働くことは正社員に比べると給料は少ないですが、勤務先によっては働く時間帯が好きに選べ、自分の都合によって働けることが子育て中の母親にとっては大変なメリットと言えます。

短時間勤務なので一見学童は不要にも見えますが、学童を利用することによりパート勤務の母親にメリットもあるようです。

短い勤務なら学童保育は不要!?

子供を学童保育に預けなくても働いている母親はとても多く、子供を持つ母親の全体を見ると専業主婦を抜いて多くの母親が何かしらの仕事をしています。働く母親の雇用形態を見てみると、その約半数の55パーセントがパートタイムで働いています(2013年12月リクルートジョブズ調査結果より)

では待機児童を抱えているパートタイムで働く母親の一日を見てみましょう。Cさんはスーパーでパートタイム勤務、夫はサラリーマン、2人の小学生の親です。

待機児童を抱えるパートタイム勤務の母親の一日

午前6時 Cさん起床 朝食準備

午前7時 夫、子供たちが起床 朝食

午前8時 子供が登校 夫出勤 Cさんは洗濯、掃除などの家事

午前9時 パート先へ出勤

午後2時半 子供たちが帰宅

午後3時 Cさんが帰宅 遅い昼食 子供の宿題や学校準備を手伝う

午後4時 買い物や夕食準備 子供を習い事へ送り出す

午後6時半 夕食

午後8時 入浴 父親が帰宅

午後9時半 子供が就寝

午後11時  Cさん就寝

学童保育があるからこそ、パートでもキャリアアップが図れる

Cさんの生活を見ると、まさに子供を育てている家庭の理想的な一日の流れと言えるかもしれません。

しかしCさんの場合、午前9時半から午後2時半までの5時間勤務という仕事の為このような生活が送れていますが、この短時間勤務の条件としては「土日どちら出勤すること」であり、そのため子供と休日ゆっくり過ごすことはできないそうです。

またこの仕事を二年以上続けており、仕事も任せられるようになったので「勤務時間を延ばせないか」と打診されることがよくあるのですが、子供の下校時間を考えるとそれはできません。そのためかいつまでたっても時給が上がらない、パートの中でもリーダー的立場になって仕事をすることはできないので歯がゆい思いをしていると話していました。

パート勤務でもそれなりに実力を発揮し、時間を延ばして働くことができればキャリアアップを図ることが可能です。しかし家に待機児童がいることで、そうしたこともままならない現状が続いています。

学童の待機児童がいることで、母親に降りかかるさまざまな困難

今日は学童に通えない待機児童を抱える、シングルマザー、共働き夫婦、パートで働く主婦、それぞれの生活パターンを見てみました。

どの母親も共通して言えるのが、「勤務先に迷惑をかけ、思う存分働くことができない」といった現状です。子供の帰宅時間を考えるとこれ以上仕事を増やすのは困難であり、また家で一人待つ子供たちも母親にこれ以上仕事を増やしてほしくない、と考えているのは十分推測できます。

学童保育があっても些細な問題は多々あります。しかし学童保育があることにより、預かってもらっている間は「子供の安全が確保されている」「自分は安心して仕事に没頭できる」という大きなメリットがあるのです。

働く母親が増えている現在、学童保育の存在は想像以上に大切なものであり、子供を社会で育てる観点から見ても、必要不可欠と言えるかもしれません。

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