順序なんか気にしない!?子供の本の読み方は自由で大丈夫

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あなたは普段本をどのように読んでいますか?一般的には最初のページから順序良くめくり、最後まで読み切ると思います。大人からすると物語のつながりを知るためには、順を追って読み進めるものが普通だと言えるでしょう。

しかし子供の場合、ときに本の読み方は独特です。話の前後を気にしないで途中から読み始めたり、前のページにさかのぼったり。好きなイラストだけ見てろくに本を読んでいないということもあるようです。ページをすっ飛ばして読んでいたりしたら、本の内容も理解できないのでは?よほど集中力がないのか?大人はそう思うますが、心配はいりません。子供のとばし読みは自然なことでもあり、大切なことでもあるのです。

1.ビックリする子供の本の読み方

赤ちゃんのときに初めて自分で読む絵本。赤ちゃんは絵本を逆さから読んだり、ページをめちゃくちゃに開いたりしますよね。しかし子供によっては幼児になっても小学生になっても本の読み方がめちゃくちゃだったりします。特に小学校低学年までは、最初から最後まで本をじっくり読むことができない子も多いようです。

1-1.分からないところはとばしてしまう

小学生になると絵本の中でも字が多く書かれているものを読んだりします。しかし文字数や行数が多くなると、面倒でそのページを飛ばし読みする子は少なくありません。お話の要点が詰まったページなのに、「絵がないから見ない」とても言うように、堂々とページを飛ばして読んでしまいます。そんな姿を見ると親としては「国語力がない」「集中力がない」とガッカリしてしまいますよね。しかし字が詰まったページを読まなくても、意外と物語の内容はざっくり理解できることが多いのです。飛ばし読みをする子はある意味要領が良いと言えそうです。

1-2.イラストばかり見る

特に男の子に多いのですが、せっかく本を借りてきてもイラストばかり見て内容を全く見ていない子もいます。最近の本はイラストも漫画チックに書かれているものが多く、絵や吹き出し口に書かれたセリフしか読まない子もいるようです。これでは国語力や語彙力を高めることは難しいようですが、実は気になる絵が描かれているページはじっくり文章を読んでいる場合もあります。またイラストを中心に読み終わった本は、改めて読むときに字もしっかり読んでいることだってあります。ちゃんと本を読むように叱らなくても、何度目かのときは黙読していることが多いので、あまり心配する必要はないでしょう。

1-3.最後から読む場合も

始めて読む本をいきなり結末から読んでしまう子もいるようです。そんなことをしたら話の面白みがないように見えますが、「結末を知り安心して本を読みたい」という気持ちがあるようです。

例えば冒頭で主人公が迷子になってしまった本では、お母さんに会えるのかまず知りたいという好奇心が出ます。「すぐに結末を知りたい」というのは多くの人が持つ本心です。子供の場合それを制御できず、いきなりクライマックスを読む子もいます。本を読むのが面倒だから急に最後のページを読んでしまう子もいますが、まずは結末を知ってから安心して本を読みたいという気持ちの表れでもあるでしょう。

2.なぜその読み方なのか?正しい読み方を押し付けるとどうなるか

大人から見て、その本の読み方はどうなのだろうと心配になることもあります。しかしまずは本を読んでいることをほめてあげましょう。読み方はおかしくても、子供はその本の内容が気になり、早く続きが知りたいといった好奇心から素早くページをめくってしまうようです。今は読み方がちょっとおかしいと思っても、読み飛ばした本をもう一度見る時にはじっくりと字を読んでいることもあります。

2-1.集中力がない、ということではありません

本の読み方がめちゃくちゃだと、うちの子は集中力がないのでは?と悩む親御さんもいるかもしれません。しかし飛ばし読みをしているからといって、集中力に欠けているわけではありません。

例えば演劇鑑賞などに子供を連れていくと、多くの子供が劇の途中で飽きてしまうことがあります。結局この話はどうなるのだ、途中のストーリーはどうでもいいから結末を早く知りたいと感じている子供が多いのです。本もそうであり、短い絵本なら最初から最後までしっかり読むけれど、字が多い本は途中で読むことに飽きてしまい、結末だけを読んでしまうことになります。多くの子供は成長するにつれ演劇をしっかりと見れるようになるのと同じように、本も成長に伴いしっかりと読めるようになるでしょう。

2-2.押し付けは本嫌いになる

しかし飛ばし読みがひどい、イラストしか見ていない、そんな状況が続くとつい親も「しっかりと読みなさい」と注意してしまうでしょう。

ただの注意なら良いのですが、正しい読み方を強要させるのには注意が必要です。ある家庭では子供が本を最初から最後までしっかりと読むよう監視しました。しかしたった1度の強要で子供は本を読むことが嫌いになり、自分から本をまったく読まなくなってしまったそうです。

正しい読み方はそのうちできるようになる、親としてはあまり気にせず、とりあえず読み方はおかしくても本を読むこと自体をほめて認めてあげましょう。

3.放っておいても大丈夫、しかしこんな対処法も

結論から言うと、こどもの変な本の読み方は放っておいてもさほど問題はありません。

しかし正しい文章の読み方ができないと、ときにテストで問題の理解ができなかったり、肝心な箇所が抜けているといたり、ミスをすることもあります。正しい読み方を強制するのはあまりよくありませんが、ちょっとしたアドバイスをすることは必要のようです

3-1.音読をする

家庭で「この本を声に出して読みなさい」と言っても、素直に聞く子は少ないでしょう。しかし宿題で「音読」が出されることも多く、そんな時は親が寄り添って音読をしっかり聞いてあげると良いです。

音読は順を追って物語を声に出して読む必要があり、飛ばし読みはできません。音読の効果は脳にさまざまな良い影響を与えますが、中でも話の内容が頭にしっかりと入る効果があります。

宿題で音読が出ないときは、算数の問題で分からないときに音読をさせても効果的です。文章題でつまづく子は多いですが、声に出して文章を読むと不思議と理解して問題が解けることもあります。短い文章でも良いので、音読を日常に取り入れると読解力が上がることにつながるでしょう。

3-2.大事なところだけはじっくり読ませる

小学校も高学年になると、国語の文章テストはだんだん難しくなります。高学年になっても飛ばし読みをしてしまう子はおり、そうした子はテストの問題が解きにくいことがあります。

本当は文章を最初から最後までしっかりと読んでから問題を解くのが良いのですが、飛ばし読みがクセになっている子は「大事なポイント」だけをしっかり読ませる方法もあります。例えばテストでは「主人公はどう思ったか」といった気持ちが書かれている文章を拾い上げるテストがよく出ます。主人公の気持ちが書かれている文章を探し、その部分を集中して読ませるのも良いでしょう。

ただ指定されている文章がその箇所で合っているかどうか、見分けるのも難しいでしょう。国語のテストに対応できる読解力をつけるには、やはり普段から読書に親しむことが大切です。飛ばし読みをしている子も年齢が上がるにつれ順を追って読めるようになるので、まずは日頃から読書習慣をつけさせることが大切でしょう。

まとめ

本の読み方がおかしいといった子でも、その本を繰り返し読むことにより最終的には文章をきちんと読んでいることが多いです。またイラストだけ見る、いきなり結末を開いてしまうといった読み方でも、想像力は刺激され、読書は楽しいという気持ちを持つことができます。

一番いけないのは正しい読み方を強制し、結果的に子供を本嫌いにさせてしまうことです。読み方が悪いとテストにも悪影響が出ることもありますが、子供はそうした経験を踏まえ、成長と共に正しい読み方ができるようになります。どんな読み方であれ本は楽しく、多くの知識を自分に与えてくれるものだと子供に伝えていきましょう。

PAGE TOP