
近年、子供に空手を習わせたいといった人が増えています。
しかし、危険なのでは?と危惧する人もいるのではないでしょうか。
そんな空手を習うことのメリットや道場の選び方まで含めて解説します。
目次
1.空手を習わせたい
子供に空手を習わせたいが危険なことはちょっと…という人もいます。しかし、空手はそのイメージとは裏腹に決して危ない武道ではありません。
空手も色々ありますが、普段の稽古も型を習うことが多いので全然危険ではありません。また、試合になると対戦相手と拳を交えますが、防具をつけて行うので危険性はありません。もちろん、極真空手などになると危険性が増しますが、子供が習うような空手であれば危険性の問題はほとんど意識しないでも良いと言っても良いでしょう。
1-1.空手を習わせる年齢
空手を習わせたいならば、なるべく早めが良いですが、その目安は5歳位です。中には3歳位から道場通いを始める子供もいます。小学校入学と同時に道場通いをさせても良いでしょう。このように空手を習わせる年齢はある程度柔軟に選んでいけますが、余りに幼いうちから通わせると怪我のリスクも高くなることは理解しておきましょう。
1-2.空手をするメリット
空手をするメリットは数多くあります。その一つが集中力を養えることです。空手は静と動の切り替えが激しく、集中力なしにできません。そのため、空手をしていれば自然と集中力がついてくるようになるのです。他にも空手のメリットは多いですが、そんな空手ならではの利点を紹介しましょう。
1-3.空手でストレス解消
空手はストレス解消効果もあります。空手をする際は気合を入れて大きな声を出すので、ストレス解消にはうってつけなのです。また、体を思い切り動かせますから、良い運動にもなります。
1-4.心身両面を養う
空手の特色は「型」です。
空手はこの「型」を重視する武道であり、型を習うことで自分の体の使い方をしることができます。加えて、空手事態が全身運動なので、全身の筋肉をバランスよく鍛えられることも利点でしょう。また、最近では体を動かすことで脳が発達することが分かっていますが、実際に空手をしている子供は学業の点でも良い成績を残している子供が多いこともポイントでしょう。
1-5.自信を養う
空手を習うことで子供に自信をつけさせることができます。これは空手を習わせている親御さんの多くが認識していることです。何より空手をしていれば体もメキメキとたくましくなり、いじめられなくなることもポイントでしょう。こうした子供時代に培った自信はその後の人生においても役に立つことは言うまでもありません。
1-6.仲間意識を培う
これは他の部活動やスポーツにも言えることですが、空手をすれば仲間意識を培うことができます。空手は集団で練習しますから、自然と協調性も湧いてきます。何より、空手をしていれば「痛み」も知ることができます。殴られればどのくらい痛いのか、どうなってしまうのかといったことが空手をしていれば理解できるようになるのです。そのため、実際に喧嘩になった際にも手加減ができる子供になります。また、空手をしている子供は思いやりがある子が多いですが、これも「痛み」を知っているからかもしれません。
空手を習っていれば少し年上の子とも知り合えるようになります。これは空手ならではで、空手で色々な繋がりが増えることもしばしばです。こういったことも空手を教える大きなメリットでしょう。
1-7.帯は試験で役に立つことも
空手をしていれば黒帯などを取得することができますが、こういった空手で取得した帯は空手以外の面でも役立ちます。
例えば、学校の推薦試験を受ける際にこうした帯があれば「しっかりと物事に取り組める」といった前向きな評価をしてもらえます。また、就職などでも空手をしていたという経験をアピールすれば「挨拶がきちんとできる」といったような評価もしてもらえるでしょう。
このように空手をしていれば役に立つ事が多いですから、是非とも習わせてみましょう。
2.実際に道場を選んでみよう
道場選びは慎重に行いましょう。道場によって空手のやり方も様々で、道場を途中で変えてしまうと子供が戸惑ってしまうこともあるからです。そんな同情を選ぶ基準となるのが大会での成績です。大会で成績を出しているような道場は良い指導者がいる証で、規模も大きく、通わせやすくなっています。何より規模の大きい道場は全国的に支部があって、引っ越ししても同じ流派の道場が見つけやすいことも利点でしょう。こういったことは道場のパンフレットに記載してあるほか、ホームページで紹介している道場もあります。
2-1.空手の流派とは
空手を習わせる際に知っておきたいのが流派でしょう。空手には流派が数多くありますから、「どの流派を習わせたらよいかわからない」といった人もいるかもしれません。そんな空手の流派には主に「打撃系」と「寸止め系」の2つがあることを知っておきましょう。
打撃系の空手はその名の通り稽古でも試合でもなるべく防具をつけないで対戦相手に直接技を当てる空手です。実戦性が高い空手といっても良いでしょう。とはいえ、顔を殴ってはいけない、といったようなルールはもちろんあります。逆に寸止め系の空手は技を対戦相手に当てる直前に止めます。そのため安全ですが、更に寸止め系の空手は防具を多用することも特徴です。打撃系空手で最も有名なのが極真空手ですが、極真空手は幼い子供に習わせるにはちょっとためらうかもしれません。それくらい練習風景を見ても激しい面があります。とはいえ、子供からしたら直接相手に技を当てられる極真空手のほうが楽しいと感じる子が多いようです。加えて、極真空手は技も豊富で、実際のストリートファイトなどでも役立つといった利点もあります。逆に寸止め系空手は実戦性よりも礼儀作法に充填を置いています。そのため、礼儀を習わせたい、協調性を養いたいといった際には寸止め系空手の方が良いかもしれません。
2-2.こんな点もチェックしよう
小さなことからも道場の良さは解ります。例えば、道場に入った際に下駄箱に注目してみましょう。しっかりと靴が整頓されているかどうか見るだけで、その道場がどんな道場なのかわかります。
また、子供たちの挨拶の仕方や態度なども観察してみましょう。こういった点がなっていないと、子供を安心して任せることもできません。道場の見学自体はもちろん無料ですから、是非とも気軽に言ってみましょう。
道場の開催日についても確認しておきましょう。道場が休日しか空いてない、週に2日しか開いていないといったようだと、子供のスケジュールと合わせるのも大変です。特に他の習い事もさせているといった場合には、できるだけよく開いている道場を選ぶと良いでしょう。
2-3.空手道場について
空手道場について基本的なことも押さえておきましょう。空手道場の月謝はだいたい月に5千円くらいですが、入会時に登録費として数千円取られることはあります。また、他にも試合の際には試合料などもかかってきます。怪我をした際には医療費の負担も生じますから覚悟しておきましょう。
稽古の頻度は道場によってそれぞれです。通常は週に2日稽古をすることが多いですが、これも道場によって様々です。また、道場によっては色々と”仕事”をしなければいけないこともあります。例えば試合の際に車を出したり、垂れ幕を作ったりといったことです。これも道場によって違いますから、通わせるまえにどれくらい負担があるのかチェックしておきましょう。
空手を習うことは、子供の心身を鍛えることが出来るというメリットが大きいものです。
子供のうちから集団行動・集中力・精神力などをきたえ、また自信をつけることにより、大人になったとき必ず役立つときがくるでしょう。