「マシュマロテスト」でわかる、子供の自制心

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突然ですが、あなたのお子さんは「自制心」がついていますか?

自制心とは自分の感情や怒りなどをうまく抑えたりコントロールしたりすることです。自制心がないと集団生活の中でも自分のやりたいことを押し切ったり、欲望のまま行動したりと、トラブルや後悔を起こすことにもなります。

今から約半世紀も前に、スタンフォード大学ではこの自制心を検査すべく、子供に「マシュマロテスト」というものを行いました。その結果は驚くべきものであり、この実験は今でも有名な心理学実験として研究されています。今日はこのマシュマロテストをベースに、子供の自制心について考えていこうと思います。

1.マシュマロテストとは

初めて聞く人もいるかもしれない、マシュマロテスト。これは別名マシュマロ実験とも言われており、子ども時代の自制心と、将来の社会的成果の関連性を調査した有名な実験です。主な概要はこうです。

スタンフォード大学の心理学者であるウォルター・ミシェルは、部屋に4歳の子供を招き入れました。そして机の上に1つマシュマロを置き、「用事があるからここで待っていて。そのマシュマロはあげるけど、私が帰るまで食べずに待っていたらあとでもう1つマシュマロをあげよう。しかし先にそのマシュマロを食べてしまったら二つ目はあげないよ」と伝えます。

ミシェルが部屋から出て行ったあと、残された一人の子供はマシュマロをどうするかという実験です。たくさんの子供たちで実験は行われましたが、果たして最後までマシュマロを食べずに我慢できた子供はどのくらいいたのでしょうか。

1-1.マシュマロテストの結果

結論から言うと、部屋に残されてミシェルが帰ってくるまでマシュマロを食べずに我慢できた子供は全体のおよそ3分の1でした。

多くの子は残された部屋でマシュマロを手に取ったり匂いを嗅いだり、マシュマロをじっと見つめる、手に取るといった行動をした子供は結局食べてしまうことが多かったそうです。逆にマシュマロを見ないようにする、マシュマロ以外の物で気を紛らわすといった行動を取った子は、最後まで食べずに2つ目のマシュマロをもらうことができました。

実験ではマシュマロを最後まで食べずに我慢できた子供こそ、自制心があるとされています。

1-2.マシュマロを食べなかった子供のその後

マシュマロテストはこれだけでは終わりません。食べてしまった子、食べなかった子の追跡調査を行い、自制心があるのとないのとでは人生にどのような影響があるのかを調べました。

その結果マシュマロを食べなかった子供は学校で「優秀」と評価される割合が多く、テストの点数も高いことが分かりました。社会人になっても希望する職種に就いたり家庭でトラブルをおこさなかったりと、将来の社会的成功につながることが判明したのです。マシュマロテストはその後各国での大学実験などで行われていますが、いずれも食べずに生まれつき自制心がある子供の方が、人生における成功体験が高いと言われています。

2.自制心を持つことの大切さ

マシュマロテストの結果を見ると、生まれつき自制心のある子供の方が、何かにつけて成功する割合が高いことが分かりました。

しかしマシュマロを食べなかった、いわゆる生まれつき自制心のある子は将来成功することが多くても、食べてしまった子供はどうなるのでしょうか。マシュマロを食べたということは自制心がなく、将来失敗だらけの人生になってしまうのでしょうか!?そんなことはないはずです。

2-1.家庭でもできる!自制心のつけ方

マシュマロテストで最後まで我慢して食べなかった子供は全体のおよそ3割です。つまり残り7割の子供はマシュマロを食べてしまい、極端なことを言えば子供は自制心がない子の方が多いことになります

マシュマロを食べてしまったからと言って、その先の人生お先真っ暗なんてことはありません。日々の生活の中で自制心をつけるコツを見つけ、子供自身が感情をコントロールできるよう手助けしましょう。

2-2.我慢を経験させる

マシュマロテストで成功した子供は、待たされている15分間のあいだに「食べたい」という欲求とずっと戦っていたことになります。

自分の欲求に飲み込まれず最後まで我慢を貫くことは、今後の人生においてもとても大切なことです。例えばダイエットでも自分の食べたいという欲求に打ち勝つことで成功しますし、禁酒や禁煙も欲求を我慢することで健康を手に入れることができます。

こうした欲求に打ち勝つには、小さなころから「我慢」を経験させることが大切です。おやつの時間を決めて、それまでは口にしない。買い物に行っても今日はお菓子を買わないなど、その子の年齢によって我慢できることをさせましょう。また我慢することができたらたくさんほめることも重要です。親が子供を認めてほめることは、マシュマロテストで言う2つめのマシュマロをもらえることに値します。

2-3.親子でルールを決める

これも我慢させることと似ているのですが、日々家庭でのルールを決めて子供に守ってもらうことが重要です。

例えばテレビゲームが好きな子供には、ちゃんとゲーム時間を決めさせましょう。このとき親が決めたルールを与えても良いのですが、親子で話し合い、子供が主体となって時間を決めさせた方が良いでしょう。自分で決めたルールは責任感も伴うので、きちんと守ろうと考える子が多いのです

もしもルールが守れなかった場合は、明日は50分しかゲームができないといったペナルティを与えることもアリです。これを毎日経験させることで、決められたルールを守る自制心を養うことができます。

2-4.親が努力している姿を見せる

子供にいくら「我慢しろ」「ルールを守れ」と言っても、大人がその通りの行動をしていなかったらどうなるでしょうか?

例えば「すぐキレる子供」はよく見聞きする問題ですが、電車や公共の場で「すぐキレる大人」も問題になっています。家で親がすぐカッとなって子供に手をあげてしまうと、子供は学校で友達に手をあげてしまうのです。この場合大人はすぐにカッとなるのを我慢し、冷静に対処する姿を子供に見せなくてはなりません。

勉強でもただ子供に「勉強しろ」と言っても効果的ではありません。子供に勉強をしてほしいなら、大人も一緒になって勉強をする姿が必要です。子供に自制心をつけ家でのルールを守ってほしいのなら、親も家での態度を改める必要があります。

3.自制心がない大人になると、どうなるか

では逆に、マシュマロテストで食べてしまった子供たちをフォローせず、そのまま好き放題に育てて自制心をつけないとどうなるでしょうか。子供の頃は単なるわがままで済んでも、大人になっても自制心が利かない場合人生に大きな悪影響が出るようです。

3-1.自制心がないことで引き起こされるデメリット

自制心は我慢しなくてはいけない時にコントロールする気持ちを言います。つまりこの気持ちがないと次のようになります。

  • 言い訳をして自分の都合の良いことばかり言う
  • 常に誰かのせいにする
  • イヤな事は避けるようになる
  • 攻撃的になる

ダイエットに挑戦しても自制心がない場合、「仕事が忙しくて無理」「料理を作ってしまう親が悪い」など、言い訳や責任転換をしてしまいます。また人間関係でうまくいかない時は、絶対に相手が悪いと攻撃したり、相手を避けたりすることもあるでしょう。このようなことが日常的に続くと自分の目標を達成できず、人間関係にも悪影響が出てしまいます。

3-2.大人も自制心をつけてみよう

自制心はマシュマロテストを受けた子供だけでなく、大人でも日頃からの行動で身につけることができます。

まずは些細なことからやってみましょう。例えばお酒の誘惑に毎晩負けてしまうという人は、飲む量をコップ3センチ減らしてみます。3センチ残してその日はお酒を辞めてみる、それだけでも自分が決めたルールを達成した満足感があるでしょう。運動不足の人はちょっとだけ遠回りして帰る、いつも外食の人は週に一度自炊するなど、できることから始めてみましょう。

また誘惑に負けそうになったら、その対象物を見ないことも効果的です。マシュマロテストではマシュマロを自分から遠ざけた子供ほど食べずに済んでいます。

まとめ

小さなうちからある程度我慢をさせる経験をさせ、自制心をつけることはとっても大切です。自制心が身につくと社会のルールを守りやすく、円滑な人間関係を持つこともできるでしょう。

またマシュマロテストは家でもできますが、実験者が親だと甘えてしまい、マシュマロを食べてしまう子がほとんどのようです。他人に頼んでやってみる方法もありますが、テスト結果が悪いと落ち込んでしまう親もいます。しかし近年の研究ではマシュマロテストの研究結果を単純に捉えるべきではないといった意見も出ています。まずは家庭で簡単にできるルールを決め、親子で自分の自制心を鍛えてみましょう。

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