ほめるにも技術が必要?子供に自信を持たせる上手なほめ方

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「子供はほめて育てよう」そうした意見が90年代後半あたりから言われるようになり、ほめて育てるという子育て論は早20年ほど経過しました。

しかし子供はもちろん、他人をほめる技術が身についている人はまだまだ少ないようにも見えます。また自分自身がほめられた経験が少ないため、他人をほめることができないと言う人も多いです。

一体人を上手にほめることは、どんな技術が必要なのでしょうか。また子育てにおいてほめ続けていけば本当に間違いはないのでしょうか。今日はそんなほめる技術について詳しく見て行きたいと思います。

1.人をほめるのが苦手な日本人

欧米人に比べ、日本人は他人をほめるのが下手だと言われています。これは古き良き日本人ならではの文化が関係しているようです。

例えば現代の日本人もそうですが、昔の日本人は配偶者に「愛している」なんて言わないのが当然でした。「言わなくともおのずと分かる」というのが暗黙の了解であり、男尊女卑の時代が長く続いたため夫婦間において相手をほめるといった文化がなかったのです。

そのため欧米人のように「あなたは今日も素敵ね」「愛しているよ」といったほめる言葉はいまだに定着しておらず、日頃から他人をほめるよりも「けなす」文化が多いと言われています。こんな状態では、日本人のほめる技術はなかなか向上できないかもしれません。

1-1.まだ「叱られて育った」世代が多い

「子供はほめて育てよう」近年はそうした育児が定着しつつあります。しかしその親世代はまだまだほめられることよりも、叱られて育った人が多いのが現状です。

兄弟げんかをしては叱られ、テストの点が悪いと愚痴を言われ。中にはしょっちゅう手をあげられて育ったという人も少なくありません。自分がほめられた経験がないのに、他人や子供をほめるというのはなかなか難しいことです。ほめられた経験のない人は自分と同じように叱って育てようとしてしまうので、一日のうち一回だけでも意識して子供を育てることが大切です

1-2.ほめることはコミュニケーションにおいて最大のメリット

ほめると聞くと相手は子供といったイメージがありますが、実際には大人同士の間でほめ合ったほうがスムーズに物事が運ぶことが多いです。社会においても上司は部下を叱るのではなく、ほめながら育てようという意見が増えてきました。ほめることで相手に自信をつけさせ、仕事に対しても自信を持って取り組むことが多いからです。

保護者間でも相手の親をほめると、非常に印象が良くなります。子供同士が仲良くて親は知らないといった状況でも、「お子さんはとっても運動ができてすごいですね。」といったほめ言葉をつけてあいさつをすると、相手にとって自分の印象はグッとよくなるでしょう。他人とのコミュニケーションをうまくしたいのであれば、さりげなく相手をほめることがとても大切です。

2.ほめる技術を身につけるには

普段からほめる文化がない、叱られて育ってきた、そんな日本人でもほめる技術を身につけることはできます。いきなり「今日もキレイね」と他人に言うのは抵抗がありますが、さりげなく相手が喜ぶようなほめる言葉を伝えることはできるはずです。まずは普段から意識して「ほめる」意識を持つことが大切です。ほめる技術は子供や大人に対して声掛けが微妙に違う事もありますが、年齢を問わずほめる技術の具体的例を見て行きましょう。

2-1.現状を認めてあげる

例えば子供のテストが悪いと「ほら、勉強しなかったから!」と叱ってしまう人も多いでしょう。しかしテストの点が悪く、傷ついた状況で親から叱られるのは子供にとって非常につらいものです。

ここは1つ「がんばって復習したのにね。次はもう少し良い点を取れるように頑張ろう」と、努力したことや現状を認めてあげることが大切です。

また大人の例でも使えます。例えば夫婦で相手が子育てに非協力的なとき、「なんでいつも子育てしてくれないの!?」と怒るより、「今は仕事が大変だもんね。だから休みの日に子どもと一緒に散歩に出てくれるだけでとても助かる」といった現状を認めたうえでの要望を伝えた方が、うまく行くことが多いでしょう。

2-2.「相手を頼る」こともほめる技術

ほめることは相手にやさしい言葉を掛けるといったイメージがありますが、時に相手を頼ることは最大のほめ言葉になります。

「これよく知らないから教えて」「私には分からなくて…教えてくれる?」こんな言葉を掛けられたら多くの人が「ああ、自分は頼られているんだな」という嬉しい気持ちになるでしょう。

大人に対して非常に有効なほめる技術ですが、子供に対しても有効です。その子が得意とすることを聞いたり質問したりすることで、自分のほうが親よりも知識があるという自信につなげることができるでしょう。

2-3.話をよく聞き、あいづち、繰り返しをする

「すごいね!」「がんばったね!」といったほめ言葉も大切ですが、意外と忘れてしまうのが相手の話をしっかりと聞くということです。

「今日学校でこんなことがあった…」と話したのに対し、スマホをいじりながら「へ―、すごいね」と言われても嬉しい気はしないでしょう。「委員長になったの?すごいね!」と相手の話を反復し、しっかりとあいづちを打ってあげると、相手は自分の話をしっかりと聞いて受け止めてくれたことに対し満足感を得ることができます。ほめるというこは相手を適当におだてるのではなく、まずはしっかりと話を聞いてあげることが一番大切です。

2-4.身につけているものをほめる

最後に大人同士のほめる技術として、もっとも簡単で有効なものを紹介します。普段からよく会う人の持ち物やファッションをほめると、とくに女性は嬉しい気持ちになるでしょう。「その時計ステキね」「髪型どうやってアレンジしているの?」といった指摘でも良いです。

また「普段からオシャレですね」といった言葉掛けは、いつも自分に興味を持ってくれてる人として好意的に見てくれることが多いでしょう。身につけているものをほめるのは簡単な技術であり多くの人に好印象を残すことができます。

3.子供はほめるだけで本当に育つ?その注意点とは

子供はほめて育てるという意見が出て、およそ20年が経ちました。しかしほめて育てられた子供は「ちょっと叱るとすぐにへこむ」「社会で通用しない」といった批判的な意見も出ています。近年では「叱って育てよう」といった逆説を述べる意見も出るほどです。

一体ほめて育てることにどんな問題があるのでしょうか。子供をほめて育てる上で、注意したい点についてもまとめてみました。

3-1.ほめることと、「失敗をさせない」のは違う

最近よく言われているのが「今の若者は叱れない」という意見です。会社でミスを注意したら翌日から出勤してこなくなった、少し叱っただけで退職願いを出された、などといった事例もあります。

この理由を「ほめられるだけで叱られた経験がないから」という人もいます。ただほめられて育った人は自己肯定感が高く、少し叱られたくらいでは「このくらい大丈夫、まだ頑張れる」と逆に立ち向かえる若者もいるのは事実です。

では一体ちょっと叱っただけでなぜ立ち直れない若者もいるのか?その原因として「失敗経験が少ない」ことをあげている専門家がいます。

具体的には子どもに対して過保護になり、「危ないから、失敗するからやめておきなさい」という親がいます。トンカチで釘を刺そうとすると「危ないよ、やめなさい」。友達同士で遠出をするにせよ「危ないよ、やめなさい」。もちろん状況によっては辞めさせるべき事例もありますが、その年齢に合わせた失敗経験がないと、社会に出たときにくじけてしまうことが多いそうです。

ほめるのと、失敗をさせないのは違いがあります。大人は危なげな状況を見守りつつ、子供に多くの経験をさせてあげることを意識しましょう。

3-2.ダメなことはダメと注意することも大切

当然ですが、何でもかんでもほめて育てるのは無理があります。

最近ではオモシロ動画として外国の子供が部屋にケチャップなどをまき散らす動画などがあります。アメリカ人のお母さんは「こんなに汚して!でも壁に大作ができたわね!」とほめることも忘れてはいません。

しかし日本で同じようなことをやる子がいたら、果たしてほほえましい動画で済むでしょうか。アメリカは部屋の中でも靴を履く文化ですが、日本は部屋の中を裸足で過ごし、部屋を清潔に保つ文化があります。ケチャップまみれになった部屋で「壁にステキな絵を描いたのね」とほめることは、ここ日本では適していません。やはりダメなことはダメと毅然とした態度を示し、メリハリをつけて子供に接していくことが大切です。

まとめ

欧米人では家族を紹介するときに「うちの子は天才なんです」と平気で言う事があります。もし日本でそのような紹介をしたら、「この親はちょっとおかしいのでは?」と思われてしまうでしょう。日本ではまだまだ人前で子供をほめるといった文化は定着していませんが、せめて子どもや他人をののしることはせず、ほめることを中心としたコミュニケーションを図っていきたいものです。ほめることは自分の印象を好意的に残したり、その人の自己肯定感を高めたりすることにもつながります。まずは日頃から他人をほめることを意識し、その人の良いところをみつけてあげることが大切です。

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