もしかして過保護!?子供を自立した大人にするためには

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子供を自立した大人に成長させる、それは子育てにおいて最も重要な目標ではないでしょうか。

子育てにおける地域コミュニティーが薄れている現在、子育てを担うのは両親、しかもその母親だけということが多いです。核家族が当たり前になり、日常生活から学習面、人とのコミュニケーションまでつきっきりで母親が子供に教えているケースもあります。一見すると子育てを頑張っているように見えますが、母親だけが必死になって子育ての責任を負うことで過保護になり、子供の自立心を阻害していることにもなります。

親がいろいろと心配して子育てに手を掛けすぎてしまうと、子供の自立を止めることにもなります。今日は親が子供を自立させるにはどうすれば良いのか、じっくりと考えていきましょう。

1. なにもかも親が先回りして手助けをする時代

子供がジュースをこぼしそうなので常にフタが付いている容器で飲ませている、食事が終わった後は親がすぐに食器を片付ける。このような行動、子供が3歳以上になっても行っている人もいるかもしれません。

また小学生になっても宿題の分からないことは親が率先して教えてしまう、忘れ物がないよう学校の準備は親が行い、塾や習い事はすべて親が決めてしまう…。こうした行動は全部子供の為を思って行ってしまうようですが、これらは親が先回りしすぎていて、子供の自立を阻害しかねません。一体どうして何もかも親が手助けをするようになってしまったのでしょうか。

1-1.社会のコミュニティに頼れない現実

一昔前では子供の泣き声は当たり前であり、公共の場で泣いている子供がいると知らない人があやしてくれることも多いものでした。しかし現在では保育園建設反対運動が起きているように、子供の泣き声に嫌な顔をする大人が増えています。

電車の中、レストランの中、図書館の中で子供が泣くと他人に迷惑が掛かる。そこで母親は必死になって泣かせないよう配慮します。スマートフォンであやしたり、泣く前にその場から立ち去ったり。他人に叱られるのが嫌で、子供が小さいうちは外に全く出ない人もいます。こうした環境が親を追い詰め、子供の行動を制限させ、自立を防いでしまうのです。子供の自立を邪魔しているのは親だけでなく、子育てに冷たい地域社会の責任もあると言えるでしょう。

1-2.忙しい親が増えているのに過保護?

ここ近年で、共働き世帯のほうが専業主婦世帯を上回るようになりました。待機児童問題があるように、子供がいても働く親が増えています。つまり忙しく、子供にあまり時間をかけられない親が増えているのです。

しかしこの「忙しさ」が親の先回り行動を助長させていることもあります。子供にジュースをこぼされたら拭く手間が掛かる、そのため大きくなってもフタつきのコップが辞められないといったケースです。子供はジュースをこぼすことはありませんが、ストロー以外のコップで飲み物を飲むことができなくなり、いつまでたっても成長しません。忙しさを理由に大人の都合で子供の行動に制限をかけてしまうと、結局子供の自立を防いでしまうことにもなるのです。

1-3.卒業式の8割が「袴姿」という衝撃

また少子化が進んでいる現在では、子供に掛けるお金がどんどん増えていると言われています

ある小学校の卒業式では、女子児童の8割が袴姿での卒業を迎えました。レンタル代とヘアメイクなどで平均5万円以上する袴を、多くの親がお金を掛けて子供の卒業式に着せているのです。これが悪いという訳ではありませんが、子供にお金を掛け過ぎることが当たり前になると、どんどん子供のために投資するのも当たり前になってきます。子供の将来のためと無理やり受験をさせたり志望校を親が決めてしまったり。子供にお金をかけ掛け過ぎると、親の意見中心の子育てになることが多く、子供の意思表示を奪う事にもつながりかねません。

2.自立を阻害し、過保護になるリスクとは

子供から自立心を奪うと、どのようなリスクがあるのでしょうか。何でも親のいう事を聞いてくれる良い子というのは、実は将来成長する上でさまざまな弊害が起きてしまう可能性があります。

2-1.不登校の子供は過保護に育てられている傾向がある

不登校の問題は昔から言われていることですが、不登校児の心理学に詳しい専門家によると、「不登校の子供は過保護に育てられているケースが非常に多い」そうです。

極端なことを言うと、一昔前の大家族の中に不登校の子供は全くと言って良いほどいませんでした。親は子供を育てるのに精いっぱいで働いてばかり、子供は兄弟と食事を毎日争奪戦し、喧嘩は日常茶飯事でした。自分の茶碗を早く運ばないと食事ができないし、喧嘩をして強くならないと好きなおもちゃで遊ぶことはできません。誰も自分のことは構ってくれず、極端な事を言えば自分のことは自分でしないと生きていけなかったのです。そうした子は学校に行っても自分のことは自分で行い、自己主張もできます。学校は給食もあって家より落ち着けると考える子も多くいました。

しかし現在は一人っ子も増え、親が食事の世話から好きな玩具まで与え放題です。何をするにせよ「こうしたほうが良いんじゃない?」と親が決めてしまうので、集団生活にはいったとたん自分がどうしたらよいのか分からなくなり、学校は不安な場所だと考えてしまう子供が増えました。その年齢に合った自立心が育っていないため、学校より安心できる家にいたいと考えてしまうのです。

このように漠然と不安を抱え学校に行けない子供は親の過保護が原因のケースもあります。友達にも恵まれ先生も優しいのに、学校に不安を抱える子供の場合は親の接し方を考える必要があるかもしれません。

2-2.「しっかり育てなければ」が自立を阻害する

地域社会が子供に厳しくなった現在、親だけが「しっかりと育てなくては」と考えるケースも少なくありません。

例えば大人になって社会に出た際、困らないようにと大人の考えで習い事をすべて決めてしまうのはよくありません。「泳げるようにプールを」、「礼儀作法が身につくよう剣道を」、「頭が良くなるように進学塾を」、など。子供の為を思って自分が決めた習い事をさせてしまう親が多いのですが、習い事は本人がやりたいものをやらせた方が力もつくのです

「子供のために」「しっかり育つように」という考えは良いのですが、あまりにもプレッシャーを感じて子供に押し付けてしまうと本人の意思を奪う事にもなります。子供は次第に「親の言う事だけを聞いていれば良い」と感じるようになり、自分の考えが弱い、自立できない子供になってしまいます

3.身の回りのことから自立を促そう

では子供に自立を促すには、どうすれば良いでしょうか。それは特に難しいことではなく、日常における身の回りのことから徐々に自分で行うようにすれば良いのです。親にとってはそれが面倒な場合もありますが、責任を持たせ、積極的に身の回りのことを行うように指示していきましょう。

3-1.小さな「お手伝い」から責任を持ってやってもらう

子供に家の手伝いはどの程度やらせていますか?お手伝いというのは子供の自立に大きな力を与えてくれます。

例えば夕食の準備として食器をすべてテーブルに並べてもらうことがあります。いきなり「今日から食器を全部並べてね」と言ってもいう事を聞いてくれる子は少ないでしょう。

なぜ並べてほしいのか分かりやすく伝えましょう。親は働いていて、夕食の準備がとても大変である。あなたが準備をしてくれることで、家族全員がとても助かるなど、子供の手伝いが多くの人にとってありがたいことだと実感させます。つまり自分が準備をしないと夕飯が食べられないといった責任感を持たせるのです。靴や上履きを洗わせる、洗濯物をたたむといったことも責任感を持って取り組んでもらいましょう。徐々にできることが増えるにつれ、子供の自立心を高めることができます。

3-2.<子育て四訓>とは

これは山口県下に住む有名な教育者が、長年の教育経験を踏まえて作った「子育て四訓」です。今は多くの教育現場で活用されています。

《子育て四訓》
①乳児はしっかり肌を離すな。
②幼児は肌を離せ、手を離すな。
③少年は手を離せ、目を離すな。
④青年は目を離せ、心を離すな。

②番まではなんとなく分かるものの、小学生に入った頃の子供に対して「手を離せ、目を離すな」はなかなか難しいかもしれません。現在の子育ては何かと過保護になりがちで、青年になっても手が離せない親も多いように思えます。

手を離せというのは多くの例に例えられます。例えば親元を離れて1人で親戚の家に泊まらせたり、キャンプに参加させたり。まだできないことをやりたいという場合、無理だとわかっていても挑戦させてみるなど、親が自ら子供との距離を置いてみるのです。子供は親だけでなく多くの人から影響を受けて成長します。親以外の人との関わりを持たせるには、思い切って親が子離れをすることも必要です。

まとめ おだてるのを辞め、ほめることで自立を

最近では子供を叱らず、「ほめて育てよう」といった教育がよく聞かれます。しかしほめることは一歩間違えると「おだてる」ことになり、おだてて育てられた子はうまく自立ができないとも言われています。

両者は微妙な違いなので難しいのですが、「ほめる」は本心から相手に感謝することが多く、「おだてる」は責任感のない感謝です。例えば子供がテストで100点を取ったとき、ほめる場合は「よく勉強していたからだね、がんばったね」となります。しかしおだてた場合は「あなたは生まれつき頭が良いから100点が取れたね」といったニュアンスになります。

子供にとっては両方嬉しい言葉かもしれませんが、自分でこれからも努力していこうと自立心を向上させるのは「ほめる」言葉です。おだてるのは子供を本心からほめていることとは違い自立を促す声かけにはなりません。

自立心のある子供に育てるには、家の手伝いを積極的にさせ、ほめることが大切です。親は自分だけが子育てをしなくてはいけないというプレッシャーを捨て、時に子供との距離をうまく取り、仕事で忙しい時代だからこそ子供を信じて一人で行動させることも大切でしょう。

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